A. 基本的に、髪は自然治癒力がありません。割れた爪が再生しないのと同じです。
それでも枝毛や折れた毛以外のほとんどのダメージ毛を元の質感に戻す、あるいはオリジナルに再現することは十分の可能です。
当サロンではトリートメントマニアも推奨する髪質別のトリートメントを各種取り揃えておりますので、どんな状態でもお気軽にご相談ください。
Q2. 何を注意すれば傷めずにすむのか?
A. すべてはご紹介できないので、ご自宅の場合と美容室の場合とカテゴリーに分けて、そのいずれも代表的なものをご紹介させて頂きます。
もし一つでも改善できれば、劇的に状態を良くすることも可能です。
Q3. ご自宅で生まれやすいダメージ
CASE1.硫酸系シャンプーによるダメージ
A. シャンプーボトルの裏の成分表に硫酸というワードが入っているものは避けた方がいいです。
カラーもパーマのもちも悪く、お金を無駄にしてしまいます。
頭皮の健康にも良くないので、髪と頭皮を守る、アミノ酸系かたんぱく質系シャンプーをオススメします。
カラーもパーマもしていないのに、パサパサ・キシキシになる方にもオススメです。
美容室で販売されているシャンプーの全てがアミノ酸系という訳ではありませんので知っておくと便利でしょう。
NGな成分の例
○○硫酸、硫酸○○、石鹸素地、脂肪酸○○、オレイン酸など
OKな成分の例
ココイル○○、コカミド○○、○○グルタミン酸、グリシン、タウリン、アラニン、○○3酢酸など
Q4. ご自宅で生まれやすいダメージ
CASE2.パーマ・カラー後1週間が大事
A. パーマ・カラー後はたとえサロンで完璧に定着させ、残留薬剤を除去できても、毛髪が元通りに安定するまでに1週間から10日かかります。つまり安静が必要な術後の体と同じなので、ダメージを生みやすいです。この期間にCASE1.の硫酸系シャンプーではなく、少しぬるめのお湯でアミノ酸系シャンプーを使うだけで、色もち、カール感や質感もキープできます。この期間のホームケアでその後の状態が倍以上変わりますので知っておくと便利です。
Q5. ご自宅で生まれやすいダメージ
CASE3.アイロン時の注意
A. 基本的に高温で長時間プレスすると、髪の内部のCMCが溶けてしまいます。
CMCはパーマ液の通り道なのでパーマがかかりづらく、カラーも染まりが悪くなります。
ダメージを予防するにはいくつか方法が御座いますので参考にしてください。
A. ホームカラーのメリットは何といってもコスト面と手軽さですが、反面デメリットもございます。
基本的にホームカラーのレシピはパワーコントロールができないので、アルカリが強め。(ストレートパーマ液クラス)
当然部分ごとの塗り分けができないので毛先までハイパワーの薬剤を毎回つけてしまいがちです。
毛髪内部に浸透した残留アルカリや過酸化水素などは髪の元のケラチンに穴をあけます。厄介なことにシャンプーしただけでは除去しきれません。
そしてハイトーンや白髪染めは特にハイパワーなので枚数に限りがあるキューティクルも毎回溶けてしまいます。仮に全ての穴を埋めて擬似キューティクルをコーティングする時間を考えてたら、むしろ高いかもしれません。
Q7. ご自宅で生まれやすいダメージ
CASE5.水道水が髪を硬くする
A. 意外にノーマークなのが水道水です。
水道水には髪と頭皮に余分な物質が多く含まれています。その中でもサビや鉛、カルキ(塩素)はキューティクルを蝕みます。
ちなみに工場地帯、都心部など場所によって塩素濃度が高く、アルカリが強い所も多く(パーマ液クラス)、毎日内部成分の流出がおこる地域もございます。ホームセンターなどでカルキをカットするシャワーヘッドに変えるだけで、柔らかい質感になります。上質なトリートメントと合わせれば、タンパク質の歪みを防ぎ、キューティクルを守り、硬くもなりません。
Q8. 美容室で生まれやすいダメージ
CASE1.すきバサミによるダメージ
A. もちろんスタイリストの技量や刃の状態などによっても大きく変わりますが、仮に超高級シザーだとしても、ダメージの芽はどうしても生まれてしまいます。つまり適度な毛量の方は使用度が少なめなので、傷みにくいということです。
当サロンおすすめのステップボーンカットは毛量に関係なくすきバサミをほとんど使用せず、スタイルを作り、量も質感も調節できます。
髪も傷みませんし毛先もパサパサ、スカスカにならないので伸ばしやすいです!!
Q9. 美容室で生まれやすいダメージ
CASE2.レザーカットやスライドカットによるダメージ
A. すきバサミ同様、スタイリストの技量に左右されますが、いずれもダメージを生みやすい技法です。
当サロンの見解では不必要なので使用しません。
ステップボーンカットで削がずに軽くて揺らぐ新感覚を生み出せます!
Q10. 美容室で生まれやすいダメージ
CASE3.ドライカットによるダメージ
A. 美容師としては乾いた状態の長さやクセをそのまま把握できるので好まれる技術ですが、髪の断面にどうしてもダメージの芽を生みやすいです。
当サロンのオススメするステップボーンカットは90%~100%ウェットカットです!専用のローションをたっぷり髪に浸して、柔らかくなった髪をカットするので髪の断面をキレイなままダメージも生まれません!!
Q11. 美容室で生まれやすいダメージ
CASE4.パーマによるダメージ
A. パーマには正しい工程があります。
毛髪科学に基づき正しい工程であればたとえ週に2度かけたとしても、ダメージはほとんどありません。大切なのは時間をかけずに内部流出を防ぎつつ、流出した分は補うこと。そして完璧に残留薬剤を除去することです。
当サロンでは工程飛ばしはしません。安心してデザインを楽しんで頂ける様にケアもしっかりさせて頂いております!!
Q12. 美容室で生まれやすいダメージ
CASE5.カラーによるダメージ
A. カラーで最も注意が必要なのは、パワーのコントロールです。基本的には根元、中間部、毛先を部分ごとに分けてアルカリのパワーと染料濃度をすべてコントロールします。特にアルカリが強い白髪染めやハイトーンは即ダメージに繋がるので技量が関わります。
当サロンではパーマ同様繰り返しお楽しみ頂ける様に内部成分を補いながら、お好みの色にさせて頂いております。もちろん残留薬剤はすべて完璧に除去させて頂きます。